ミッドナイト・フラダンス

店主り無人による真夜中のつぶやき・日々雑感など。
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生還しました
なんというかお久し振り過ぎてこういう御挨拶しか・・ww
御無沙汰しております、り無人です。

いやもー、なかなか怒涛の2か月間でした。そもそも仕事の方が去年の秋頃状況が変わって量的質的にどっしり重くなったこともあり、本当にこの4月5月を越えられるんだろうかと心配だったのですけども(←ビビリ)、加えてこの時期に遠征を要するヲタ活が挟まるというね。いやあの、自分で余計に忙しくしてるだけなのでどこにも文句言えんのですが。
でも結構フツーでした。どうしても残業が多いは多かったのですけども(そして睡眠不足がシャレになりませんでしたが)、人間追い詰められたら何とかするものなのでしょうかね。というか今は確実に2倍以上の能率で動けてる気がしますから、以前の能率が良くなかった部分もあるのかも。
何にしても、なんとか6月を迎えられそうでホッとしてます。今日は一日お家でゴロゴロ寝てました。めっちゃ休んだー

オタの方は主にデスミュ(デスノートミュージカル)です。
DB映画は1回しか観てないの。でも初日に行きましたけどね(笑)。もうネタバレても良いと思うのですけど、事前情報ほとんど無しで行ったので、髪色が水色になってビックリした!
これはアレだ、そのうち赤いロン毛のビジュアル系ロックミュージシャンみたいになっちゃうんじゃないだろうか、白目の部分が黒くて白目の部分が金色になっちゃうんじゃないだろうか、そんで髪型がウニっていうかもうウニが本体みたいなアレになっちゃうんじゃないだろうか、要するにDBAFと同じ道を辿っちゃったりするんじゃないだろうか、とかそういう心配が一瞬脳裏を過らなかったと言えば嘘になりますけど、あれは御大によると「ある限界を超え、強く、穏やかで冷静である」という事を表す姿らしいです。おう、AFとは逆(?)なのね。とりあえずホッとしました。
ビルス様&ウィスのコンビも拝めましたし(誰が芸人だと)、ジャコ可愛かったし(動いてるの初めて見ました!めちゃおもしろカワイイよジャコ)、ベジはクレバーでしたし、全体としてはなかなか楽しめました。ただねえ、なんか前にも書いたような気がしないでもないんですが、主題歌はホルモンじゃ駄目だったんでしょうか。そりゃまあ逆に戦闘シーンでももクロが流れるという目も当てられない大惨事になるよりはマシなのかもですが・・・
カワイイと言えば、ブルマが相変わらず若い。ていうか完全に若返っとるがな(笑)。やっぱりこれはアレでしょうか、サイヤ人って傷の治りとかも早いですし、彼らと通じる事で代謝が若返るというか、何かそういうアレなんでしょうか。ねえ?(まあ来場者特典に載ってる御大のくそまじめなコメントによると「肌の衰えに気付いたブルマが自分で開発した特殊溶液を使ったんじゃないでしょうか」ということでしたけどね。)って今気付いたけど、パンフレット買うの忘れた・・・_| ̄|○
脚本的には、前半部分は「まあ安定のBDだよね」という展開でしたが、ジャコが活躍したからもうそんなことはどうでも良くなりました。カカとベジの欠点についての下りや、悟空ちゃんが倒される経緯は秀逸。特に後者は見ていて「あーこれ本当に御大が脚本考えたんだな」と思うポイントでした。他の人だと、あれ思い付いても出せないでしょうし。
ただちょっとね、結末までの転がり方が早いというか、あっけないかなとは思いました。時代、ですかね?


以下、デスミュ感想です。ネタバレまくってます。
 
最初は東京大阪1回ずつを予定してたのです。
しかし終わってみると、東京2回(当初予定してた次の日のチケットも後から取ったのです)大阪1回、そして名古屋の大千穐楽(どうしても参加したくなってチケット転売サイトで購入したのです2倍近い値で)、結局計4回足を運んでました。今この時期にこんなことして我ながらアホだなあ、と思いましたけど、ほぼ毎日通った猛者も東京にはいたようなので、私はまだまだまだまだ全然全く大丈夫です(何がよ)。
多分ね、音楽の中毒性がスゴイのだと思います。「この人が作ったんだ」と意識して聴いた事は今まで無かったですが、私結構ワイルドホーン音楽結構好きみたいですね。加えて皆芸達者&歌が上手い!まあ歌がというのはミュージカルなんだから当たり前っちゃそうなんですけど、群衆その1その2みたいな人まで凄いんですよなんか・・・耳にこびりついて離れないんだ・・・

 

↑公開初期のころ発表されたダイジェスト動画です。まだ演技も歌も硬い感じですが、雰囲気は伝わるかと。

なんかね、「舞台は生もの」なんて言いますけど、今回初めて複数回通ってそれを実感してます。本当に、観る度に全く別物です。
この舞台に関して言えば、吉田リュークが自由奔放すぎでアドリブ入りまくりでしたので、彼に関しては台詞まで文字通り毎回違ってましたが、ここで言うのはそこまで極端な話ではなくて、ある場面でこの日は役者さんが涙を流していたのに、違う日は淡々としていたりだとか、声色や表情が変わって台詞のニュアンスが微妙に違ってたりだとか、この日は起き上がって走っていたのに違う日は転がって移動しているだとか、日々違ってるんですよね。
そしてこれはもう文字では説明し切れないのですが、絵面が変わる多分役者さんの演技が深化してゆくことで表情や動きが変わるせいなのかなと思うのですけど、例えば前回藍色だったはずの背景が灰色っぽく見えたり(ワタシの目がおかしいとかそういう事ではないんですよ)、前はこんな効果無かったよねというところでキラキラが現れたりする(おそらく俳優さんの目が反射する光の量が変わる、すなわち顔の角度が変わっているのかなと)。観客側の場所によって違うということもあるでしょうけども。近い席だと、以前は聞こえなかった溜息がはっきり聞こえたり、見えなかった微かな表情の変化などが見えたりもしますし。

席と言えば、大阪では前から7列目くらいの上手寄りだったんですけどね、前の前の列に男役タカラジェンヌの一団が4人ほど座っておられました。顔ちっさ!背高っ!脚長っ!
ってそれは置いといて、役者さんとすっごい目が合いました(笑)。まあそう感じるだけなのでしょうけどもね、そのくらいよく見えたという話。舞台全体を見渡すにはグランドサークルなんかが一番良いのですけど(東京の1日目はそれでした)、皆が前の方の席を欲しがる気持ちが解りますね。今度はかぶりつきに挑戦したいですけど、梅田芸術劇場は席指定が出来ないんですよねん。SとかAとか席種は指定できるんですけど、抽選なのです。役者さんのファンクラブとか通したらいいのかな?

感想に戻りますと。
ざっくりとした印象だけ言えば、東京では皆さん淡々と演じておられた感があったのですけど(まだそれほど日が経ってなかったという関係もあると思います)、大阪、名古屋と一気に感情が込められた芝居に変わって行きました。それで最後だからなのか、名古屋最終公演はもう凄まじかったです。特に月くん。いやもう、そこまでやらんでもええのと違いますか、というほど狂気が炸裂してましたです。原作ファンとしては、最後以外はもうちょっと抑え気味の方が良いかなという気がしたのですけど、派生作品だからその辺りに拘るのもあまり意味がないのかも。
他の演者さんもまた素晴らしかったです。
刑事たちが事件に立ち向かう覚悟と家族を守りたいという想いの間での葛藤を歌うシーンがあるんですが、前の3回はそれほどクるというシーンには感じなかったのですけど、名古屋では彼らの覚悟や家族を想う気持ちが激流のように流れ込んできて、耐えきれず落涙。
月君の妹の粧裕ちゃんが、お兄ちゃんのことを「私のヒーロー」と歌うシーンなどは、以前は「サブっ・・」と鳥肌立ててたのですけど(ゴメン)、名古屋ではもうこれ、嘘だろうという位に涙が止まらん(笑)。すごく純粋に兄を慕う気持ちがストーンとダイレクトに伝わってくるのです。実際の月君は妹の信じているヒーローではない、「間違っている」と彼女が言い切るキラな訳で、それが何とも言えず切ないというか、哀しい。
それからミサが十字に拘束されながら歌うシーン。「私は絶対に月を裏切らない、人は儚いけれど、だからこそ命の価値はどれだけ愛したかで決まるのだ」と叫ぶようにしてLに訴える。アカン、この後レムが歌い出したら条件反射みたいに泣いてしまうのに、ここで泣き出したら止まらんようになる、と必死で我慢しましたけど、ムダでした。結局レムが歌い終わるまでノンストップ落涙丸だぎゃ。
俳優さんは舞台回数を重ねるだけそのキャラクターの心に近づいてゆくでしょうし、演技も上手くなっているというのは確かでしょう。でもそれだけではなく、千穐楽というのは観客席に向かって噴き出してくるエネルギーが違っているのだと思います。明日の為に温存しておく必要はない、その舞台にすべてを置いてゆけば良い訳ですから。

しかしまあ、デスノでこんなに泣くとは思いませなんだ。原作はアレですからね、バッサバサに乾ききったクール極まりない世界ですから・・・
月君の言う「正義のため」など、やらかしてしまった殺人の言い訳と退屈凌ぎのゲームに後付けした大義名分にすぎず、敢えて同情の余地を探すなら、あの手の退屈だとか正義感は学生時代は多かれ少なかれ皆持っているもので、社会に出たらそれがいかに甘くて小さな世界で感じていたものなのかを思い知る訳ですけども、彼はその退屈のまっただ中で人外の力を得てしまった、もう少し後だったらああはならなかったかもしれないな、というところでしょうか(でもそれだとお話が始まらん内に終わってしまう訳ですが)。
ミサに至っては、キャラとしては良いのですけど全く感情移入できる部分がなく、ああまで月君に入れ込むのは、結局のところ「愛」に名を借りた究極のエゴイズムですし(およそ愛と名のつくものはすべてエゴイズムに根付くものではあるでしょうが)、Lにしたって命懸のゲームを楽しんでいるだけといえばそうなのですし。
でも原作は敢えてそのように作っているらしいですね。畳み掛けるようなスピード感に重きを置き、登場人物のドラマだとか感情の描写を極限まで削ぎ落として書かれているのだそうです(と原作者の大場つぐみさんが13巻に書いておられたと記憶)。「どうなるんだ、これどうなるんだ」という引きを作るテクニックなのだそうで、これが功を奏して大成功したというわけ。
しかし舞台でこれをやる訳にも行かないでしょうし(あの膨大なモノローグ部分をスピード感を失わず処理するのは不可能でしょうから)、そうなると必然的にドラマの部分にスポットが当たることになる訳ですけど、それをやるだけでああまである種ウェットな話になるのかと。そういう驚きも感じました。作品派生の醍醐味ですね。


俳優さん毎の細かめの感想も少し(少し?)。

↑の映像にも出てますが、月君はダブルキャストでした。
どちらの俳優さんも「名前は聞いたことがあるかな?」という程度の知識しかありませんでしたが、舞台の世界ではどちらも若手のホープ的立ち位置の方々らしいです。
歌は柿澤さんの方が迫力があって好きですかね。一回しか拝見出来なかったのですけど、滑舌が綺麗なのと、あとお声が好みなのだと思います。もう一度観劇したかったなあ・・
浦井さんの方は、ビジュアル的にも声質的にも月君に近いと思います。いや声は印象ですけどね。静かに話してる時は、いかにも優等生という雰囲気です。滑舌的には一段落ちるかもしれません。早口、または叫び過ぎで何を仰ってるのかよく聴き取れない部分があったりしました。私は複数回観てて台詞もほぼ憶えてましたから良いですけど、初見の方は厳しいかもしれません。まあ涎を垂れ流しながらのたうち回る狂気の芝居で(血が混じってる回もあったらしいです)、細かい事はもう全部吹き飛ぶんですがね。

Lを演じられたのは小池徹平さんです。
舞台の世界に入られてまだそれほど年数は経っていないようなのですが、最初の舞台の千穐楽で緊張のあまり吐いたり泣いたりしちゃったという話を聞いていて、実は少々(いやかなり)心配してました。
Lを演じるということは、役者さんにとってある種賭けのような所があるじゃないですか。映画で彼を演じた松山さんにしてみても、アニメで声をあてられていた山口さんにしてみても、結果成功したから大喝采を浴びましたが、上映前は「どこがLなんだ」とすごくバッシングされていたでしょう?小池さんも例外ではなかったようなので、泣いちゃうほど繊細な人がこんな状態に耐えられるだろうか、幕が上がる前にプレッシャーで潰れてしまうんじゃ、と「お前はオカンか」と自分ツッコミせざるを得ない心持ちでハラハラしてたのですが・・・
いやあ、全くの杞憂でしたね(ホントにな)。
バンビちゃんのように可愛らしい姿なのに、彼は唸るほどLでした。物凄い眼光とあの一種ねっとりした気味悪さを兼ね備えた、堂々たるLでした。「徹平?てっぺーがどこにいんだよ」とメガネを掛けなおして探してしまいかねないほどLしかいませんでした。ちなみに当日私はメガネじゃなくてコンタクトでした。どうでもいいよ。
あと歌がスゴイ。歌い出した途端ポカーンてなった(笑)。声キレイキレイ!のびるのびる!通る通る!しかもあの姿勢で!
しかしそれも頷ける話で、プロの歌い手さんなんですね。役者さんのイメージが強かったので忘れてましたが・・しかも千穐楽に近づくほど低く、艶を増していったように感じます。良いですねー、これは楽しみな人をみつけてしまった(←何様?)。他のミュージカルに出演されたら観に行きたいです。

女の死神レムを演じられたのは濱田めぐみさんだったのですけど、この方の歌はすっさまじく素晴らしかった。
ファンです。観に行く前は「元劇団四季のスター女優さんだったらしい」というくらいの知識しかありませんでしたが、もうすっかりファンです。ずっと歌聴いていたい。ライブ音源のCD出るの7月なんですけど、それまで待てるのか私。今も頭の中を彼女の歌がグルグルしてるんですけど。早くしてくれないとつらいんですけど。
いやもちろんお芝居は言うに及ばずなんですよ。でも彼女が歌い出したら誰も彼もが聴き惚れるんですよ。劇場全体が陶然と一つになってるのがわかるんですよ。ホントに素晴らしい・・・ウットリよだれ
ミサとデュエットする曲が特に素敵です。「愚かな愛」かな?またねえ、ミサちゃんが歌上手いんですよ!健気で可愛いしな!レムの気持ちわかるよ!あれは助けてあげたくなるよ!
レムとリュークでも同じ曲をデュエットしますが、そちらもまた良いのです。オッサンのちょっと錆びた声ともまた合うんですよねー。ていうかリューク(吉田さん)も歌上手いってことじゃね?ってさっきから壊れたレコードみたいに「歌上手い」ばっかり言ってるけど、要するに上手い人ばっかりなんですよ。ミュージカルなんだからそりゃそうだろうけども。ワタシは悪くない。


まだ書き足りないんですけど、ちょっと眠くなってきたので(あんなに寝たのに!)一旦置きますわ。
の前に、もう一本動画。



韓国公演のPV。お国同士では色々ありますけど、あちらはこういうの作るの上手ですよね。
日本は今回世界初公開で公開まで内容は極秘だったから無理だったでしょうけど、次回以降は(3年内の再演を目指すという話になってるようです)PVも作って欲しいな。

 
| り無人 | - | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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